トレーニング中に気持ち悪くなってしまうのはなぜ?
筋トレ中に吐き気が起こる6つの原因
- 運動後低血圧(酸欠)
- 脱水症状
- 睡眠不足
- 食べ物の消化不良
- 低血糖
- 貧血
1.運動後低血圧(酸欠)
筋トレ中の吐き気の原因としては、まず運動後低血圧による酸欠が挙げられます。
筋トレなどの運動をすると心拍数が上がって血の流れが活発になり、血管が拡張します。そして運動をやめると心拍数が減って血の流れは穏やかになりますが、血管はしばらく拡張したままになるため、低血圧を起こすことがあるのです。
血液は酸素を届ける役割があるため、このような運動後の低血圧が起こると脳への酸素の供給が少なくなり、気持ち悪いと感じるでしょう。症状がひどくなると、めまいや気を失う恐れもあります。
2.脱水症状
筋トレ時に吐き気を感じて気持ち悪くなるのは、脱水症状の可能性もあります。
体内の水分が不足すると喉が渇くだけでなく、吐き気やめまい、ふらつきを感じることがあるのです。
人間は1日あたり2Lほどの水分が必要と言われていますが、筋トレは汗をかくため、これよりもさらに水分が必要です。筋トレ中は積極的に水を飲み、脱水症状にならないように意識しましょう。
3.睡眠不足
睡眠不足の状態で筋トレをすると、自律神経のバランスが乱れ、吐き気を感じて気持ち悪くなったり、息切れや動悸を起こしたりすることがあります。
また血管が収縮する動きが鈍り、血行不良から来る吐き気・頭痛を感じることもあるでしょう。
睡眠不足は集中力を低下させるため、筋トレ時の怪我のリスクも高まります。トレーニングなどを行う前日にはしっかりと質の良い睡眠をとることを心がけましょう。
4.食べた物の消化不良
トレーニングや運動前に食べすぎると、消化不良を起こして吐き気を感じる原因になります。
食後は食べ物を消化するために、胃が血液を必要としています。
しかし、筋トレをすると腕や脚など他の部位に血液が流れ、うまく食べ物を消化できず、気持ち悪くなることがあるのです。
5.低血糖
運動やトレーニング中は低血糖が原因で吐き気をもよおすこともあります。
筋トレ中の主なエネルギー源は糖なので、糖質制限をしている方は特に注意が必要です。
糖は脳の主なエネルギー源でもあるため、低血糖になると脳の細胞の働きに影響を及ぼし、吐き気を感じて気持ち悪くなる、動悸、集中力の低下といった症状につながります。
6.貧血
トレーニングや運動中に吐き気を感じ、気持ち悪くなる原因の一つとしては貧血も挙げられます。
筋トレ中の貧血は、大量に汗をかくことで鉄分が失われたり、足裏に衝撃を受けて赤血球が壊れたりすると起こりやすくなります。
また激しい運動をすると酸素の消費量が増えるため、血液の水分量を増やして血流を良くする必要があります。しかし、それによって血液中の赤血球やヘモグロビン濃度が薄くなると、貧血を起こす場合があるのです。