ディップスで最強の胸筋を手に入れよう!正しいディップスを行う極意
ディップスは大胸筋の下側、内側、外側の形を整える最も有効な種目ですが、非常に難易度の高い種目でもあります。
一見すると、ディップスはベンチプレスよりも簡単ですが、体が空間内での移動があるため(コーディネーション能力が求められる)、マスターするのはより難しくなります。
ディップスのバリエーションとやり方としては大きく2つに分けています。「胸を鍛えたい場合は顎を下げ、体を前傾し、足を体の前に伸ばす」「上腕三頭筋を鍛えたい場合は顎を上げ、足を体の後ろにする」ことです。
上記のやり方を知っている方は多いですが、本当にそれをマスターしている方はまだまれです。
今日は、ディップスの具体的なやり方と注意点を掘り下げてみましょう。
胸筋を鍛えるディップスの解説—
・顎を下げる
多くの人が「顎を下げる」時、実際に十分に下げていないことがよくあります。十分「顎を下げる」ため、あごを鎖骨に押し付ける必要があります(二重アゴができる感覚があれば正しいです)。
頭と首の位置は胸椎の状態に大きく影響します。ディップスを実施する際に、胸椎はニュートラルな状態にするのではなく、丸まった状態にしなければなりません。
・両足を前に出す
ただし、単に前に出すだけでは不十分です。両膝を伸ばし、両脚をそろえて対称に配置することを強くお勧めします。
一部の人は両脚を交差させたり、絡み合わせたりします。足の対称性が崩れると、骨盤、脊柱、肩甲骨の対称性も崩れます。その影響で胸筋が動作する際に左右差が生じる恐れがあります。
もちろん、これがすべての人に当てはまるわけではありませんが、習慣的に特定の非対称な姿勢をとる場合、それは本能的なものであり、強い側の筋肉を優先して使っている可能性があります。
また、一部の人は膝を曲げてしまうことがあります。膝を曲げるフォームは安定性が低く、揺れやすくなります。
・腹筋を引き締める/腰を丸める
これにより、腰が高い位置に配置され、ディップスの動作はよりフラット目の『チェストプレス』っぽくなり、刺激される胸筋の面積が広がります。
しかし、多くの人は腹筋を緩ませ、腰を反らし、腰をより低い位置に沈ませるという逆のパターンをしています。そうするとディップスの動作は垂直な上げ下げとなり、刺激される胸筋の面積は非常に限られてしまいます。
上記の要点を十分理解し、正しいフォームで行うことができると、ディップスは胸の下部、外側、内側の形を整えるための最強のトレーニング種目となります。